グレン・ミラー



グレン・ミラーを聴きに行く。
あまり乗り気がしなかったのだが、母親の誕生日だということで父親が
チケットを買ってきたので行くことにした。
オーチャードでやっていたのだが、なんだか非常に場違いな気分。
とてもラフな酒飲み場や、それこそ小規模のステージで演奏されて
いたような曲を日本のそっけない大ホールで演奏してしまうのだから。


そもそもこういう音楽の本質は現代に於いては、飲み屋とかレストランとかの
バックミュージックでながれながら聴くのがいちばん自然なのであって、
二時間も大ホールの椅子にきちんと腰掛けて、「さあ音楽を聴こう」なんて
聴くのはちょっと違和感があったのも事実だ。


その後いったレストランで、偶然なのだがバックミュージックに
グレンミラーの演奏した曲がそのままかかっていて、そのほうが
自然だったのは皮肉以外なにものでもない。


「さあ音楽を聴こう」、ということで云えば、歌劇やオペラとか、
現代音楽などといったものを聴きたい。
長大なものや難解なものは、やはりCDなどで聴くよりも現場に
いって真剣に対峙した方が数倍味わえる。




しかし確かにグレン・ミラーオーケストラの実力はすごい。
金管楽器がここまで鮮やかに美しく高く、しかもまろやかな音をもって
直接迫ってくる感覚はなかなかない。
そして音楽会のよくある例に漏れず、「アンコールに入ってから」の二曲、
特に最後の一曲は非常に素晴らしかった。


ドラムの超絶技巧といったところでしょうか。




演奏が終わり、母親が表参道のイルミネーションをみたいというので連れて行った。
ことしから復活したんだそうである。
僕はめずらしく「れんあい」病にかかっていて、その相手とはこの一ヶ月くらい
上手くいっていなくて困っているのだが、そんなときにイルミネーションなんて
みたくもなくて、できることならば引きちぎりたいくらいだったけれど!、
まあここは親孝行、ぐっと堪えて、父母をつれていく。 


しかし不景気のせいか、どことなくぱっとしない印象も否めず。





その後アラザルの会合に遅れて出席。
その前にM根くんに電話をいれたら、「今険悪なムードで一触即発な感じ」などと
いわれたのでちょっとびびりながら行ったら、そんなことは全然なくて、そのまま
飲み会になだれこんでしまった。



飲みはホルモン。いつもとちょっと違ったところで新鮮味がある。
そしてカラオケに突入。
「れんあい」病を克服すべく絶叫したつもり。
汗をかき過ぎてなんだかわかんなくなって、なんとか終電で帰宅。



帰宅後、西ノ大兄とskype