自転車にのって



・何も考えないほうがいいけれど、時間があって、でもとてもじゃないけれど先に進めないときは、とにかく、何かする。


・今日は自由が丘のほうまで自転車をとばしてTHと食事をする。それで、夜は西荻でSとのむ。ホットワインを二杯のむ。夜、Nとちょっと話す。その間に洗濯、掃除。


・寒い中自転車をかっとばしていると、頭がすうっとして、そのうちにだんだんぼうっとしてきて、信号とか関係なくなってきて、なんかハイテンションになってきて、やばいんだけど、頭の隅は妙に冴え渡っている変な感覚。だんだん熱くなってきて、最初帽子も襟巻きもジャンパーも着ていたのだけどだんだん脱ぎ捨て、自転車のかごの中がいっぱいになる。(帽子はほんとうに脱ぎ「捨て」てしまったらしくてどっかになくしてしまった)
空気は鋭利に冷たいけれど、身体は汗がびっしょりになってきて、それが直ぐに冷たくなって気持ち悪い。でも、それが蒸れて熱い。このアンヴィバレンツな感覚に、理性の箍が弛み始め、道路の高低さが妙に心地よくなって、周りの景色が冷たさと速さと不快に溶けてゆくのであった。