馬車道






馬車道から眺めたみなとみらいの風景は、七年前からずっと変わらない。新港パークも変わらない。歩くと、やたら懐かしさばかりこみあげる。様々なことが想い出される。空はやたら広い。「未来都市」の儘ずっと変わらない気がする。メンテナンスが行き届いているのか、実際にちっとも旧くならない。旧くはならない。
但し、北仲WHITEや本町ビルらへんの方を向くと、其処らへん丈がなくなって変わって居る。殆ど変ってしまった中で、取り残された北仲BRICKと帝蚕倉庫丈がやたら旧くみえる。其処だけが妙に黒く塗りつぶされたようで、そして旧い。
やたら懐かしさばかり憶える未来都市が或る意味、故郷になって居る。