焦燥と余裕、待機と行動




・たまに頭の中が沸騰して居てもたってもいられなくなる時がある。それは恋しているときでもそうだし、何か仕事がうまくいかなくなっているときでも似たような傾向が出る。足がついていないと云う感じ。自分の思考がどんどんパラノイア的に集積され、爆発しそうになる。メタな視点に立てずに自己のパラノイアに呑み込まれてしまうような感じである。多少の失敗や不安があったとしても、焦って行動せずに腹が据わるまでじっくりするべきなのだ。
パラノイアに呑み込まれている時に行動すると、その逆の行動に出るパターンが多い。つまり闇雲に、優先順位をつけず兎に角行動に出て突っ走ってしまい傷口に塩を塗ることがある。そして混乱の渦に巻き込んでしまうこともあるのかもしれないが、併しやはりそう云う時は、待つべきなのだ。
そうすれば、途端にふてぶてしさと余裕を取り戻すと云うややこしいところがあるようだ。スキゾの上に立つパラノイアではなく、あくまでパラノイアの上に遊ぶスキゾ。


小沼丹佐々木健一中村雄二郎柄谷行人中井久夫佐々木敦等々を読んでいる。




・購入
未知との遭遇』無限のセカイと有限のワタシ 佐々木敦 筑摩書房
漱石全集解説 漱石の藝術』 小宮豊隆 岩波書店
漱石と則天去私』 岡崎義恵作選 宝文館出版
『覗くひと』 ロブ=グリエ 講談社
『美術の現代的状況』 宗左近 今日の状況叢書6 芳賀書店
『悪魔祓いの芸術論』 日本の詩・フランスの詩 飯島耕一 現代芸術論叢書1 弘文堂
『恋愛対位法』上下 ハックスリ作 朱牟田夏雄訳 岩波文庫
谷崎潤一郎論』 中村光夫 河出文庫
ロートレアモン全集』 渡辺広士訳 思潮社