色々ありすぎてちょっと歯車がずれているが、充実していると云うことなのだろう





・水曜日、鎌倉。鎌倉後、アキバタマビ21にて『MAKUNOUCHI おいしい1LDK+Garder』を観る。cinecaのお菓子の展示を観るのが目的。お菓子なのか工芸作品なのか判らない感じが素敵である。
藤林悠がアンデパンダン展に出品していたが、非常に素晴らしい出来の3連作があった。何も賞をもらえていなかったみたいだけれど、他のとは図抜けてみえた。ちょくちょく名前は聞くけれどもどんな作家さんなのだろうか。http://www.h7.dion.ne.jp/~hrk.f/
夜はKと草間彌生NHKスペシャルを観る。
・どうも、習慣の感覚がずれている。普段仕事場にこの時間にこの道筋で行く、とか、考える以前にこなしているものの感覚が鈍っているらしい。 きょうも、無意識に別の道に行っていて、驚く。


・火曜日、専門学校。朝、「目覚まし時計の不調に因る過剰睡眠」。とんでもなく心地よく、朝の雰囲気を感じる。ちゅんちゅんちゅんちゅんと云う鳥の鳴き声。登校する高校生たちのざくざくざくざくと云う足音に、ざわっざわっざわっと云う話し声の感触。登校時間が終わるとまた静かになるが、朝の明るさが幸せである。ふっと目覚めるともう・・・着の身着のままの状態で駆け出す。
同夕、「確認不足に因る休廊日に唖然」。アキバタマビを観に行こうとしたら京橋まで来たところで休みだと気づく。方向転換して銀座へ。ギャラリー58に行き、オーナーのマザーと、秋山祐徳太子氏、吉野辰海氏、おーわだえみ氏、愛好家の方とワインを呑む。前述秋山氏、吉野氏に加え、中村宏赤瀬川原平池田龍雄、田中信太郎、中村宏石内都、篠原有司男、中西夏之各氏のグループ展。何だろう、この怪しい程の豪華なメンバーは。
夕、「転寝に因る三駅乗越」。中野富士見町で駅員に起こされる。荻窪にやっとのことで戻る。
夜、帰宅すると家が真っ暗。電気を点けてもつかない。あっと気づく。「迂闊に因る電気料金未払の為の電気停止」。夜、「暗闇の中で耐える」。でも救われる。パソコンとネットだけは充電で生き延びていたから。KとSkype。昭和のいるこいるの映像を観て元気が出る。


・月曜日、新宿眼科画廊に行く。水田紗弥子企画の「出る旅人、入る旅人」VOL.3。池田拓馬も出しているが、これは薄く感じられてしまう。企画自体はなかなかよくなってきているのではないか。新宿眼科画廊のオーナータナカチエコ氏と水田氏といろいろおしゃべりする。「アートコレクター」等を観ながら、これいいね、これいいね、と云っていくと、なんだかTumblerのような感じになる。併しこういう風な見方ばかりしていると、一点一点の表出主義になり過ぎて、プロセスを見失うだろう。夜、南行徳に行く。


・日曜日、風景画教室、表参道。青山学院。途中で台風の第一陣の嵐が来たので、プロントに避難。帰宅。Kを送り出し、銀座のほうにパーティーに出る。嵐の中なのにパーティー。只管絵を描いていると何人かが声をかけてきてくれる。教室を開けるといいのだけれども。

・土曜日、国分寺にてKと待ち合わせ。寿司を食す。そのあと箸を買う。国分寺SWITCHPOINTに出て、オーナーと暫くおしゃべり。黒川直樹主宰「聞文」Vol.2。非常に、非常に充実した時を過ごす。SM、KN、KK、MRYと朝の5時までおしゃべり。誰も寝ずに、藝術の根源について只管語り合う。



.黒川直樹主宰「聞文」Vol.2 文献リスト


『大括弧 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置』 中西夏之 筑摩書房
『ぼくの人生案内』 田村隆一 小学館
『捜神記』 干宝 竹田晃訳 平凡社ライブラリー
『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない』 林道郎著 ART TRACE
『バルト 美術論集』アルチンボルトからポップアートまで 沢崎浩平訳 みすず書房
『定義』 谷川俊太郎 思潮社
『紙片と眼差のあいだに』 宮川淳 小沢書店
『けものづくし』 別役実 平凡社ライブラリー
『厄除け詩集』 井伏鱒二 講談社文芸文庫
『ヨーロッパ文化と日本文化』 ルイス・フロイス著岡田章雄訳注 岩波文庫
ロクス・ソルス』 レーモン・ルーセル 平凡社ライブラリー
『イタリア民話集』 カルヴィーノ 河島英昭編訳 岩波文庫
『パサージュ論』 ヴァルター・ベンヤミン 今村仁司三島憲一ほか訳 岩波現代文庫
『仰臥漫録』 正岡子規著 岩波文庫
『百科全書』ディドロダランベール著 桑原武夫訳 岩波文庫
『俳句はかく解しかく味う』 高浜虚子著 岩波文庫
『ヨーロッパ退屈日記』 伊丹十三 新潮文庫
『美味礼讃』 ブリア・サヴァラン著 関根秀雄・戸部松実
『隣の病い』 中井久夫 ちくま学芸文庫
『還暦の鯉』 井伏鱒二 講談社文芸文庫
『夜の鳥』 トールモー・ハウゲン 山口卓文訳 福武文庫
寺山修司全歌集』 寺山修司 講談社学術文庫
『黒い美術館』 マンディアルグ短編集 生田耕作訳 白水Uブックス
『長屋大学』 金関丈夫 法政大学出版会




・購入
現代詩手帖 4月臨時増刊 ジョン・ケージ思潮社
『入る旅人 出る旅人 in韓国』 水田紗弥子 
『後世への最大遺物・デンマルク国の話』 内村鑑三著 岩波文庫
コロンブス航海誌』 林屋永吉訳 岩波文庫
『日本児童文学名作集』 桑原三郎・千葉俊二編 岩波文庫
『ヨーロッパの響、ヨーロッパの姿』吉田秀和 中公文庫
『芸能語源散策』 小池章太郎 東書選書 
雷電本紀』文庫版 飯嶋和一 河出文庫
『神よりの逃走』 ピカート 坂田徳男・佐野利勝・森口美都男 みすず書房
ノラや』中公文庫版 内田百鐘@中公文庫