3月7日にちようび。



・風景画教室で教えているマダムに銀座でオープンしたばかりのイタリア料理屋につれてってもらう。前菜にしめ鯖が登場、イタめしに〆鯖って、なんと挑発的!そして確かにあえて拘るだけの一品でした。全体的に値段と見合うくらいの美味しさ。夜、アラザルメンバーとThis is it上映会。



・東京、今年の桜開花予想3月25日。桃はもう少し遅くて去年は山梨で4月4日くらいだったらしい。けれど、今日日比谷公園で桃が咲き始めていた気がする。別の木なのかな?種類もいろいろあるのかねー。明日雪って噂もあるね、確かに急にひえこんできた。




横溝正史「鬼火」読了。彫心鏤骨の力作で、文章の一つ一つが磨き上げられていて素晴らしい。でも、語り手が、事の顛末に至る過程を、主人公達の会話とかを含めてさも観てきたようにあんな細部まで語れるのかということの説明がなく、その1点で随分と損をしているかんじ。




・ずーっと読もうと思って読み損ねていた高橋和巳の『邪宗門』上下巻(朝日文芸文庫)をブックオフで105円×2で購入。読むの楽しみ。


・実家の最寄り駅「富士見台駅」の商店街を久しぶりに歩いたら、富士見台銀座の大半の店が新しい店に変わってしまっていてびっくり。不況のせいか。でも、今まであった店も新しい店も正直どっこいどっこいという冴えなさ。ああこれじゃまた一年経ったら顔ぶれ変わるよなあ・・・何か哀しい



・ほんとまじでかっこいいので、是非みんな観て!! これが大相撲、真のカッコイイ姿、益荒雄最高。いまだにこの男より魅力的な相撲取りは出ていない。ケガがなければ大関横綱目指せたのになあ。 http://www.youtube.com/watch?v=2-Ls-rRtIR4


・一日聴き続けたら『ドグラ・マグラ』のような狂いかたしそう。1977年、Michael Finnissy作曲 「English Country Tunes」。 http://bit.ly/uoCvV 


・ウィリアム・バックハウス弾くベートーヴェンピアノソナタ21番「ワルトシュタイン」第三楽章は、胸の奥から魂が抉り出され、そのまま天国に持っていかれるような演奏。硬質な高音の響きと深く豊かで小刻みなリズム。ベートーヴェンピアノソナタ全集のモノラル版のほう。1950年録音。


・ピアノ演奏の巧拙はつまるところ、ペダリングの巧拙に因る所が多いと感じる。ほんとうにいい演奏をするのが難しいのが実は、モーツァルトだと云われるのは音数が少なくペダリングに因るごまかしがもろにばれるからというのもある。ピアノがピアノになりきらない時代の曲ということもある。



・つぶやけば つぶやくほどに 腰重く 似非まんぞくで やった気に なってみたのは いいけれど 徒にとき 過ぎゆけば そこはさいはて 虚構の ゆめくうかん 現実は ぢこくえずかと 気づきアラ最期 


ゴッホはあんなに油絵のせて、乾かなかったろうと思うけど、フランスは乾燥していて半日くらいで乾いちゃうらしい。それに比べて日本はじとっとしてるから乾きが遅い。佐伯祐三はパリ時代の絵が評価されていて、日本に帰ってきてから不調になったのはどうもこの違いが影響しているらしいのよ。