数日の日記


・木枯らし第一号。非常に朝冷える。初めて電気絨毯を点ける。抜けるような青空。


・一昨日は八王子みなみ野の実家に初めて宿泊。だいぶ片付いてきて家らしくなってきた。新しい庭に二メートル近いシマトネリコが植わった。まだだだっ広い空間の中に一本だけだが、やはり何もないよりは全然違う。
新しい家にて初めて寝るのだが、全然勝手が違うので熟睡することが出来ずに、朝を迎えてしまう。そのまま専門学校に向かう。


・専門学校が終わったあとに新宿に出て御苑前のベローチェへ。一冊本を読み終える。模索舎へ行く。今月新刊で出た三田村鳶魚の『侠客と角力』(ちくま学芸文庫)を購入。おそらく野球賭博との関連に目をつけて再版したのだろう。家に帰って所持している鳶魚江戸文庫4『相撲の話』(中公文庫)と比較してみるとかなりの収録作品がダブっていたが、しかし大分語尾やニュアンスが改変されているところがあって、たぶんこれは学芸文庫のほうが原典にちかいままで採用していると思われた。(それぞれの作品の題名からしてかなり違う)編者はそれぞれ、学芸文庫は柴田宵曲、中公のほうは朝倉治彦。柴田のほうは、「鳶魚の著述にも協力した」とあるし、朝倉よりは一時代前の人ということがあるのかもしれない。かといって朝倉のほうがとても読みやすくなっているとは断じがたいところ。要するに僕は学芸文庫(柴田編)のほうがよさげに思われるのである。
しかし短絡的な断定はよくないので、夫々じっくり読み比べてからいまいちど判断することにする。


・専門学校から帰ったら胃が痛かったりなんやらと、やたらに体調が悪いし気分が落ち込むのだが、昨日から今日にかけてたっぷりと睡眠時間をとったら、嘘のように快調な身体になっていた。(まだ少々胃が調子悪いが)。このところ感情の起伏が激しくなっているような気がする。いきなり死ぬほど心細く人恋しくなったり(まるで一年前みたいだ)、かと思うと極端に内向的になったり、自分自身の感情統御システムがすこし綻んでいる。季節の変わり目だからだろうか。しかし、睡眠をきちんととるということ、これが一番大切なことには変わらないと思う。


・このブログに、自分自身の美術作品をきちんと掲載しようと思い立ち、ぼちぼちとブログを整理、体系化して、充実したものにしようと考えはじめる。