良い陽気と花粉症のあしおと



・今日はなんだか温かく春が近づいてきたと思って一瞬うきうきしたのだが、すぐに花粉症のことを思い出して憂鬱になる。まだ殆ど症状は出ていないのだけれど、一日に一回ぐらいくしゃみが出て、一日に一回くらい鼻をかむようになってきた。これがあと一ヶ月後になると眼も鼻も口もぐしゃぐしゃになって、呼吸もできなくて寝付かれず、ほとほと悩まされると思うとぞっとするが、まあとりあえずは温かくなってきたことを歓迎するとしよう、と思い直す。良い陽気なので久しぶりに自転車で新中野あたりまで行ってみる。

・夜、高円寺でMと食事。千円でディナーセットが食べられる中華ダイニングに行った。夜のディナーセットとして、この金額でかなり満足できる。結構おいしいし、きれいな空間だった。しかし、あまりお客が入っていない。出来たばっかりだからだろうと思ったのだが、Mが店を出た後、なんだか緊張しちゃうと云ったので、ああなるほどと思った。値段が安いのに何となくスタイリッシュになりすぎて、なんとなく敬遠されてしまうような店の作りなのだろう。ちょっとした椅子や机の選択かもしれないし、置き方かもしれないし、照明かもしれないし、とにかく、もう少し良い意味での「わきの甘さ」がほしいような気がする。これが日本橋あたりであれば、違和感なくやっていけそうなのだが、高円寺だと、どうもしっくりこないような気がする。食事どころが延々と連ねる高円寺において、生き延びて行くのは大変だが、なんとか頑張って少しずつ工夫して生き残ってほしいな、と思う。だって、なかなか千円でおいしいディナーセットが食べられるところが家の近くにないから。


アラザルの原稿を書き進めるが、どうもつみあがってこない。いろいろなことを書きたいのだけれども、的が絞れないからかもしれない。書いているうちに、どんどん主題からずれていって、ついつい細部の説明をしすぎてしまう傾向。いっそのこと全部説明をしきってしまえばいいと思うのだが、それを決断するような体力や精神力がまだない。
たぶん作品制作と並行して進めているから、本格的に乗ってこないのかもしれない。または、締め切りが近づいていないからなのかもしれない。とにかくもどかしい気持ちだ。書きたいようなことはいっぱいあるのに。