日常記述







・土曜日は副職の後、実家へ。翌日曜日は自動車を運転したり、家族で片倉城址公園まで散策に行ったりする。夜帰り、大河ドラマを観る。溜まっていた洗濯を片付ける。これから明日の塾講の、予習予定。この二日間はだいぶ気分転換になる。



・最近は塾講の予習なんかがだいぶメインだったりするので、読書もあまり負荷のかからないライトなものにしている。こないだTAロンドン行のときにもらった、古川日出男の『サウンドトラック』とか堀江敏幸の『熊の敷石』『雪沼とその周辺』等々の短編集などを読む。久しぶりに現代小説も悪くないものだと思うけれど、古川日出男のはほんとうに漫画や映画を観て居るみたいな文章だった。そもそも題材がそう云うものだから(特に映画とか映像とかそう云うものはこの物語の重要なキーワードになっている)寧ろそうであって然るべきなんだけれど、頭にイメージされる情景などがあまりにそうなもんで、吃驚する。文章中から、たとえば少林寺サッカーのような、CGで創られたような映像が、浮かんでくるし立ち上がってくるのが凄い。

堀江敏幸の小説は、今度はなんだかNHKのドキュメンタリーかなにかのような感じがした。とってもNHKな質感であると感じる。ほのぼのとしている感じなんだけれど、やはり立ち現われて来るイメージがどうもテレビ的なかんじがしちゃう。ある局面だけを切り取りすぎていて、「人間」じたいの生々しさがあまり伝わってこない。やっぱり、映像のなかの物語と云うような質感。良くも悪くも。


結論として両氏の作品とも悪くはないけど、僕はやっぱりもう少し人間の、もっとなまなましいくさみがあったほうが好きかな。漱石なんて読んでしまったあとに読むとなあ。どうしてもね。ぜんぜん違うから、比較の対象にもならないかもしれないけれど、やっぱり、どうしてもね。そうおもっちゃう。