鎌倉







・すっかり気候が秋めいて、何処までもあおい空が続いているし、風が上品に甘くここちよい。朝晩は寝やすくなり、昨日は十時間も寝た。勿論宿酔の所為で疲れて居たというのもあるのだが。今日は鎌倉の絵画教室。晴れて居る日に鎌倉に行くのはほんとうに愉しい。仕事なので観光地など何処にも行かないのだが、大船の駅に着くと、何だかそれだけでうきうきしてしまう。そしてモノレールに乗りこめば、やはり東京とは明らかに違う光がさんさんとたちこめて居るのを感じる。西鎌倉の駅におりると、いつも駅前のファミリーマートで腹ごしらえをする。そして写真を撮りながら教室まで向かうのだが、東京から比べると浮世離れして居るくらい明るい。兎に角、明るくて、そうするといくら滅入っているときでも、いっぺんに切りかわって元気になるのである。
教えた後、大船駅で皆さんからケーキセットを御馳走になりながら、喋る。十六時四十六分発の湘南新宿ラインに乗り込み、新宿へ。





・御苑のベローチェで珈琲を飲みながら読書。今日は針生一郎の『戦後美術盛衰史』。昨日はシェンケーヴィチの『クオ・ワディス』を読む。アラザルに何を書くか考える。








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近代文学ノート3』 勝本清一郎 みすず書房