大晦日





・大晦日カメムシを殺した。カメムシは臭いを発する間もなくティッシュに収まる。冬の太陽が眩しく、昼食を摂る。きのうまで仕事で疲れて居て、KHの電話で起こされたのが十二時だった。
なんて云う現代の小説みたいな書き出しで今年のブログを締めくくろうと思う。




・今年はどんな年だったか。
大震災。アラザル5、6。写真。なぞる。塾講師。絵画教室。ブログ。写真倉庫。個展など、大きなことはやっていないのだけれど、確実にじぶんのなかの精神的・生活的基盤がやっと固まって来たのかと思う。根づいてきた。前半は震災などもあって停滞していたが、後半になるにつれてギアが入ってきたように思う。
去年の大晦日のブログの感想をみてみると、
『失敗したり新しく動きはじめたり、ちょっと流動的な一年であった。全体的にゆとりと云うものがなかった。それでも、なかなかしっくりといかないけれど、なにか形になるために苦しみながら少しずつ動けた一年であったかなと。去年の六月に勤めていた画廊がしまって以来、やっと土台らしきものが見え始めているかもしれない。ここであせってはいけないが、来年はそれをいかに形としてしっかり根付かせて、より発展させていくか、だ。』
と書いているので、確かに焦らず、着実に形として少しずつ根付かせ、発展していく道筋をつけられたように思う。毎年TCやUSと新年に会って、今年の1文字を決めて居たが(来年は集まるかどうかわからないけれども)、今年僕が択んだ文字は「実」であった。まだ「実」は勿論ならないけれど、「蕾」や「蛹」のような期間のなかで、「花」を咲かせるための下準備をしっかりできたように思う。まだまだだけれども、ベクトルの焦点はあってきたように思う。



・知識や感性・技術が、じぶんの中でしっくりと繋がりをもって把握できてきた年。若干それが現実に実現されつつ、その方向で道筋を辿れてきたような年。





では、みなさま、よいお年を!!