肉肉肉と内向的






・昨日は夜、家にKNが来る。肉を九種類も買い込み、KNがわざわざ鉄板を持ってきてくれてこころゆくまで焼肉をする。牛・豚・鶏・野菜。豚タンから始まりブロック肉や砂肝、もも肉、カルビ等々。壱時過ぎにKN帰宅。あっという間に時間が流れて居た。ただ、彼は前よりも内向的なところが、そのちょっとした表情やコメントにあらわれ、微妙な距離?のようなものがある。そのベクトルは、彼に久しぶりに感じられたものだ。


・今日は昼前に起き、KNの新作を読む。彼は間違いなく執筆が軌道に乗っているとおもう。文章がどんどん自然に無理なく、始めも終わりもなく、蠢動しうねる。映像と触感が白昼夢のように体感される。柔らかくひりひりと、灼けつくように。「言葉」になる以前の人間の頭の中の反応と移ろい。人に「話す」以前の[原]イメージ。そして生々しいまでリアルな妄想。それは妄想だと判るのにも拘わらず現実よりも現実的に知覚させられる。じぶんの想像した世界に寄り添い尽くすことで得たなまなましさ。どんなにかKNは、独りと云う時間でじぶんのイメージのなかに親しみ、入りこんでいったのだろうか。それが昨日彼に感じられた、内向的な、微妙な距離と云うものの理由だったのだろう。腑に落ちた。これくらいまで入りこんでいれば、そうなるだろう。彼は今、ほんとうにじぶんの妄想に親しみをもってなかに入っていけるのだろう。


・じぶんは仕事などもあって、外向的なモードになって居たんだと云うのも認識できた。仕事が一段落し、さて次へ、と直ぐに移行しようと思ったけれど、やはりここで一旦内向的なじぶんを引き戻してみた方がいいのかもしれない。取り敢えずひさしぶりに制作を開始する。仕事などのアクションを起す前に、内向的な、創造者の部分を調律する。







・購入
『(H)EAR ポスト・サイレンスの諸相』 佐々木敦 青土社
・VHS
『Game of Chess with Marcel Duchamp』 日本語字幕版
・CD
『山口恭範/イリュージョン(ILLUSION)』 山口恭範パーカッション・ソロアルバム
『アルボス≪樹≫/アルヴォ・ペルトの世界』 クレーメル(Vn)ビリヤードEns
『世界伝統民俗音楽シリーズ楽器篇5 アコーディオン』 ギュス・ヴィズ―ル他