大一番の空気





・この何日かは仕事もあったりして色々出歩いた。月曜日は南行徳、火曜日はSN、AH夫妻の家に遊びに西千葉へ。西千葉駅は当然初めて降りる。夫妻とあらゆることを語り、アトリエなどをみせてもらう。鍋をごちそうになり、肉をたんといただく。ちょっと遠慮なく食べ過ぎてしまったかもしれない。が、ひじょうにざっくばらんなひとときだったと思う。
今日、水曜日は藤沢で西鎌倉絵画教室「画秀会」の新年会。藤沢駅も降りるのは初めて。場所は木曽路。昼食をゆっくりいただく。そのあと藤沢駅に入って居るスターバックスでお茶。みなさん晴れやかで穏やかで、程良く酔っていた。小田急で帰宅後、大相撲を観る。


白鵬稀勢の里の一戦、久々に緊張感漂う土俵が戻ってきて、嬉しい。あの、台風の前の静けさのような、国技館全体が一瞬静まるかんじが。
あの静けさの中で、呼び出しが両者の名前を二回ずつ呼ぶ。清澄に張り詰めた雰囲気、ふたりとも土俵下で眼を瞑る。そして呼びあげられると、ゆっくり座布団から立ちあがり、土俵へと上がる。そこからワーっと、地鳴りのような圧力の歓声がいっぺんに膨張し、国技館、そしてテレビの外までにもその「ハレ」やかさが拡がり、空気を包みこんでいく。土俵上には懸賞の垂幕がいつまでもいつまでも廻って居る。カメラがぐっと土俵から引いて、国技館内部全体を写す。勿論満員御礼の垂幕、奥の方まで全てお客さんが入って居る。
場内アナウンスがふたりの地位と出身地を紹介する。力強く四股を踏む大関、柔らかくしなやかそして優美に四股を行う横綱。一回目の仕切りからただならぬ雰囲気がたちこめる。トイレに行きたくなる。なんだか観ている方も緊張するのだ。二回目、三回目・・・時間前にも拘わらず、制限時間いっぱいになったかのような空気がふたりを包んでいる。駆け引きがびんびんつたわってくる。・・・そして、終に、制限時間いっぱい、ふたりは最後の塩をとりに行き、タオルで身体を拭う・・・気合いで真っ赤になった顔、胸のあたりまで朱に染まる。
・・・そんな光景が戻りつつあった。


・結果は稀勢は白鵬に短時間で破れてしまったが、満足である。


・夜、制作。