春。ジャカランダの黄葉と、手提げ袋の発見




・絵画教室のブログ更新。
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・本格的にジャカランダの黄葉が進む。一応は南国の植物と云う事で家の中に入れているのでもしかしたら落葉しないかもしれないと思っていたが、ちゃんと時期になると黄葉することが解る。
昼。外に出ると、全く寒くなく心地よい陽気であり、刻々と春が近づいていることが感じられる。ベローチェに行き、大森の松村書店に電話。
あった!!!あったのだ。手提げ袋が!!!ほんとうに、ほんとうによかった。本を失う、知的な「喪失」と云うものがどんなことか、改めて思い知った。そればかりでなく宮川と阿部の情のこもった誠実な往復書簡に涙した直後だけに、尚更ショックは大きかったのである。
あったときいたときはどれだけ嬉しかったか。まるで合格発表をきくような面持ちであったし、純粋に悦びが爆発した。同時にじぶんが今何を希求して居るかが改めてクリアになったような気がする。


調子が戻り、図書館に本を返却したり買い物に出たり洗濯物をしたりと、精力的に動く。下井草図書館で岡崎乾二郎の『ルネサンス 経験の条件』を再び借りた後、下井草の「大慶」で味噌ラーメンを食す。『ルネサンス 経験の条件』は昔斜め読みしたが、今一度読むと矢張りとても新鮮に、ぐっと魅力的に迫って来る。今、このような「知」を切実に希求して居るのだろう。


夜、グバイドゥーリナのチェロ練習曲等≪高橋悠治リアルタイム―1 グバイドゥーリナ≫(高橋悠治指揮)、マデルナの≪オーボエ協奏曲(全三曲)≫(ホリガ―)、アルボス≪樹≫、フェルドマン≪ピアノと弦楽四重奏≫を続けて聴く。ブログの編集等。
疲れてきたので、三宅榛名高橋悠治の、≪いちめん菜の花≫を聴く。なつかしい音の響きながらもこの感情の起伏が大きい曲集を聴くと、反対に落ち着く。いいドラマを観てちょっと泣けてしまう時のような気分になる。