作家のOさんの夢を観る。今まで僕の絵を評価してくれていたOさんだったが、やけに夢では冷たくてショック。彼は表面上ではとても紳士で穏やかだが、根はものすごく反逆児かつアイロニーとユーモアを劇的に持ち続けている中年だ。そしてとてつもなくプライドが高く、絵は1点も売れたことがないのにとても高い値段をつけたりする。(だから売れないというのもある)
それも一種の反抗でもあり、ユーモアでもあるのだ。そして、長いことOさん独自の「女子高生の楽園」を描き続けている。見方によれば、村上隆によって齎された現代美術における現在のサブカルチャーの隆盛を先取りしているような「先駆的」な絵でもあり、一種の天才的な魔力すらある。
あの怪しげな眼鏡をとると、往年のイケメンの面影が漂っていて吃驚するO氏。


そのO氏が夢の中に出てきた。なぜかO氏は忌野清志郎のような厚化粧をしていて、僕の小さい紙に描いたドローイングを観ている。しかし、ちょっと遠い眼をして、心を閉ざしてしまった瞬間がわかってしまった。それは哀しかった。夢の中では何故か僕はちょっと有名になっている(笑)。


しかし夢の中である。僕は有名じゃないし、O氏との友情も続いている。