3月15日、東京都杉並区、東日本大地震、静岡東部地震




・テレビでもtwitterでも、福島の原発の話題が完全に中心になる。何でも放射線が漏れて、人体には影響が全くないと云うが、東京まで一部飛んできていると云う。ついに実際に飛んできた。実際、四日目なのにもかかわらず、原発が次から次へと大変なことになって、東電はなにをやっているのだと云う苛立ちは尤もである。
菅総理が早朝に乗り込んで怒鳴りこむのも解る。久しぶりにイラ菅が復活である。ここまでの災害を前にしてついに菅は目を覚ましたか。
菅は首相なのに感情的になるとは、と云う批判があるけれども、大相撲や前原をさんざん追いつめたのは悪くないのか?随分身びいきというか身勝手な批判である。東電のミスは、八百長や外国人からの献金なんかより数億倍も怒られなければいけないミスだろう。最悪の場合でも、絶対にこういうような状態にならないように直ぐに安全に作動を停止できるようなシステムがいくつもなければだめだろうということはとっくのとうに解っているはずでなければならないのだが。万が一それが作動しなかったとしても、ほんとに次の次の防御策といったものはなかったのか??津波で流されてしまったのは想定外だったかもしれないが、その、想定外のために何重にも抜け穴を作っておかなければ。特に原発なんだし。たとえ世の中、絶対と云う事がないと云うことは自明の理かもしれないけれども。皆最大限必死に努力して直そうとしているのも解るけれども。
兎に角、輪番停電の円滑化、被災地への電力供給、原発鎮静化。お願いします。


このような時は、自分の国の首相を応援して、ある程度信頼する。力が出るように助けていくようにしなければ、国民が自信を与えてあげなければ、それこそ日本の舵が危うくなってしまう。


・ついに東海地震まで連動してきたか(しかし早い段階で気象庁東海地震との関連と否定した。これは朗報である。23時44分更新)。この夜の富士宮市震度6強。これが東京直下型に来る可能性だって無きにしも非ずだ。ひょっとしたらまだ、この「東日本大地震」の一連の動きは、始まったばかりなのではないだろうか。マグニチュードが低くても直下型であれば、これくらいの震度になるのだ。余震、誘発地震だったとしても決して甘くみることはできない。


原発事故の影響もあるかもしれないので、今日は1日外には出ず。実家に戻るために使わなければいけない横浜線も、終日運休である。明日の鎌倉の絵画教室も休みだ。


・不景気に加え、この凄まじい地震津波の災害。絵画教室とか、そう云ったものは、真っ先に影響をうけてしまう。食糧問題もあるけれども、超深刻な金欠問題が私には降りかかりつつある。




・落ち込み続ける精神、不安の折り重なり。今日も午後まで、非常に鬱状態が続き、Mとも喧嘩してしまったのだが、テレビを消して、震災後初めて音楽を聴いてみた。これほど癒されるのだろうか。ヨハン・シュトラウス一家の音楽がこれほどにも魂を回復させるものなんだろうか。そう云えば、ヨハン・シュトラウス二世?が「最悪な時ほど、愉しい曲を書くのだ」、と云っていたような記憶がある。枯れ切った地面に水がそそがれるような救われた気持ちだ。


・久しぶりに活力が湧いて、震災後五日分の日記を書きあげる。



・震災前を含めて購入した本
『一九七二 はじまりのおわりとおわりのはじまり』坪内祐三 文藝春秋
串田孫一随想集6 牡牛の赤い眼』串田孫一 筑摩書房
串田孫一集 現代人生論全集11』串田孫一 雪華社
串田孫一随想集4 悦ばしき登攀』串田孫一 筑摩書房
『遊びと人間』ロジェ・カイヨワ 講談社学術文庫
『昭和文学盛衰史』高見順 文春文庫
『身体論』湯浅泰雄 講談社学術文庫
『現代読書法』田中菊雄 講談社学術文庫
『泉に聴く』東山魁夷 講談社文芸文庫
『江戸の少年』氏家幹人 平凡社ライブラリー
『江戸の兵学思想』野口武彦 中央公論社
田中希代子』荻谷由喜子 ショパン


・震災で、ばさばさ倒れたのにもかかわらず懲りずに増えていく本。