メモ。






・相変わらず忙しない七月。木曜は36℃まで気温が上がったが今日は24℃。肌寒いくらいである。



・木曜は大学。夜、荻窪で食事、仕事の後の一杯。美味。愉しい話。突然降って湧く幸せと寛ぎのひととき。何か深いところで話がわかるひとと云うのはいそうでなかなかいないのだけれど、あらためて貴重である。


・金曜、アンゲロプロスユリシーズの瞳>を観に北千住まで。勿論あのレーニンの船なんかは圧巻だったけれど、ブダペスト行の電車が発車して、だんだん加速して・・・の場面とかも非常に好きだなあ。まあ、全部好きなのだけれど。併しあのサラエヴォ・・あの戦火に塗れた都市の、余りに悲惨でそして美しい・・・霧・・・ダンス、のあとの死。それにしてもアンゲロプロスの映画と云うのは、何か根源的な、神話的な、そう云うシーンの変奏であって、編集であり、、ううん、やはり言葉にすると陳腐になってしまうな。取り敢えず口を紡ぐ。
それにしても、役者全員が非常に演劇的なシーンが随所に挟まれていたりするのに、それがちっともリアルを損ねない。寧ろそれが一気にアンゲロプロスの「リアル」に引き寄せられる感じと云うのはいったいどうしてだろう?冒頭からの「引用」も斬新だ。あの「サラエヴォ」はセットなのだろうか。余りにもリアリティがある街の爪痕だ。人々が逃げ惑うのも余りに「映画」なのにもかかわらず、それがその「映画」だからこそのリアリティを生む。硬直していないのである。ブレッソンの「決定的瞬間」のような柔らかい偶然が常に画面にある。
取り敢えず口を紡ごう。



・夜、専門学校の打ち上げ、代々木。鳥刺しが美味。一次会で切り上げて帰宅後、十時から三時間程度爆睡。起きたらまだ一時。眠れず、このブログを書き連ねることにする二時。



・KNの写真を観ていると、どんな写真でも「あまりに黒川」である。私の写真はどうなのだろう。やはり傍からみれば、いろんな角度とニュアンスで撮って居るにも拘らず、「山本」がにじみ出ているのだろうか。ちょっとした構図とか、癖とか。どうなのだろう。「山本の癖」ってどんなかんじなのかな。KNの写真やアンゲロプロスの映画を観てそう思う。







購入
満州裏史』甘粕正彦岸信介が背負ったもの 太田尚樹 講談社文庫
『随筆滝沢馬琴真山青果著 岩波文庫
『怪物の解剖学』 種村季弘 河出文庫


・確か『怪物の解剖学』は持っていたような気がする。『満州裏史』を読み進める。面白い。