夏のような春





・夏のような気候になって、初めて春を実感する。花粉症が酷いので窓も開けられない状態だったが、それにも拘わらず窓を開けようと思った。夜中に窓を開けながら家の中に居ると、閉塞感がなく非常にいい。幸い大した花粉症の症状も出なかった。八時前にウイスキーを少々のみ、風呂に入ったら眠くなってしまい、書くべき原稿をほったらかして十時前には床に就いた。


・翌朝の十時前に起床。合計十二時間寝たわけだ。この頃起きる前に夢を観る時間がなかったが(多分疲れていて熟睡しているのであろう)、たっぷり寝たおかげで夢を観ることが出来た。
アラザルメンバーの、SMとHS、BSとジョナサンでご飯を食べている。ふと横を振り返ると、BSだと思っていたのがHSで吃驚し、斜め前をみると、HSだと思っていたのがBSだった。もう一度よく見てみると、元に戻っていたけれど、何処でどういう風に見間違えたのか。ふたりにそのことを話すと、「うちらそっくりになった?」と嬉々として云っていた。どうみても顔が似ていないふたりなのだが。SMが、ぼそっと何かを云ったが、何を云ったのか忘れてしまった。


・そう云えば、大相撲の尾車親方が大病をしたのだが復活して解説席に座っており、「ここにいることが夢のようです」と語っていたが、その姿は嘗ての面影が全くなく、驚愕した。
一年ぶりで覗いた美容院の美容師さんが、僕のひとつかふたつ下くらいなのだけれど、これまた何故か急に老けていて、一瞬だれだか判らなかった。



・明け方にたくさん夢を観ると、頭の中が整理されて、すっきりする。そんなに睡眠を摂っていないつもりではなかったのだが、矢張り寝たりていなかったのだろう。やっと十分な体調と精神状態に戻ったような気がする。この三か月、色々な感情を抑え込んだ状態のまま新しい仕事に打ち込み、疲れが溜まっていたのだろう。

そう云えばこの三か月間、こうしたブログもこれと云って書けない状態だったのだが、こうやって書いている。普通に書けると云うことが、これほど大切なものなのか。



・原稿や制作に関しては、幾ら手をかけてやっても、かければかけるほど良いものが出来る傾向であるが、人間関係のほうは、意外とそうでもないようだ。しょうがないと思ってほうっておくような、或る意味諦めがあったほうがいいところもあるだろう。



・矢張り暖かくなると調子が良くなってくるようだ。







・購入
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南方熊楠鶴見和子 講談社学術文庫
『清水町先生』 小沼丹 ちくま文庫
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『ゴーガン 私記』 ポール・ゴーガン著 前川堅市訳
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