エスキス

エスキス

水→ゆらぎ、秤 アンゲロプロス 中西夏之 鏡 リヒター 影 高松次郎 層 ポロック トラウマ デュシャン 疑い ベンヤミン 複製 写真 ポストモダン モダン リヒター、ポルケ、ウォーホル 村上隆 阿部良雄 ハイデッガー・ニッポン現代美術 ・公募展の歴史 ・1945年…

『絵画の準備を!』

マイケル・フリードはむしろグリンバーグ以上にコンヴェンションということを強調します。絵画はコンヴェンションの再組織化であるというようなことをいっている。これはスタンリー・キャベルからきているともいわれるけれど、もっと素朴にT・S・エリオット…

無調音楽的な写真

・無調音楽的な写真配列。平均律ではない微分写真。絶対写感。 ・朝、仕事に行く前、ama2k46が送ってくれた「リュック・フェラーリがドイツのラジオ局でやった《JETZT》」を聴く。ラジオの声が言葉ではなく音に聴こえるのが心地よい。それは外国語だからと云…

耳のおかしさ/批評、の脅かさ

・金曜、朝起きた途端になんだか頭の感覚がおかしい。左の方がもやっとした感じでどうも変なのである。左右のバランスがとれない変な感覚で、卒中かなんかで倒れるのではないかと思う。ベッドから降りて朝ご飯を食べ、テレビをつけて時間を経過しても何だか…

散髪

・昼前に起きて、ブランチを食べながらカーネーションを観る。グッと泣けて来る描写。東京で上手くいかない直子をきつく叱らない。激しく本気であるのがひしひしとわかるからだ。プライドを気遣う。友人(モデルは賢三)の「鉄くず」のオブジェも判らないけ…

写真と≪詩人の血≫

・昨日深夜、ジャン・コクトー≪詩人の血≫を観る。全てに於いて徴候的な事柄を体現している。不条理、不安、欲望・・・人間の意識下に眠るものたちが表に出る。表と裏が逆になる。実態あるものが透明になり、偶像は人間に、人間は偶像になり、偶像は破壊され…

メモ

・狂気を、如何にじぶんが狂気に陥らず、併し狂気のままであることを統御できるか。 ・密教か顕教かといったら私が求めているのはやはり密教的であるだろうなと思う。空海か最澄と云ったらやはり空海である。やはり密教が最奥の妙であるのだ。唯空海的な体系…

写真と≪砂の女≫

・写真を並べるときは、一枚抜かすかどうかだけで全然違ってきてしまう。ただの混乱になってしまうことなく、画像たちがどう流動的に蠢き連関できるかなのだ。ただ一枚だけ違って居てもなんだか雑に見えたり頼りなく見えたりしてしまう。また、どんなにみて…

本当だか妄想だか

・日曜、実家。月曜、南行徳。『絵画の準備を!』を線を引きながらゆっくり読む。日曜日夜、『美術手帖』1968年12月号を読む。マルセル・デュシャンの死、瀧口修造の「急速な鎮魂曲」死に対する詩。須磨現代彫刻展の詳細。大賞は飯田義国。関根伸夫「位相―大…

深夜の≪愛の世紀≫

・南行徳。『線の音楽』とデュシャン。家に帰ってゴダールの≪愛の世紀≫を観る。昨日観た映画の構成とはうってかわって言葉がいくつもの繋がりをつくり、思考を拡げていく。画面の構図もかならずどこか外し、一筋縄ではなく、少しずつずれている。沸々とした…

好き

・ホセ・ルイス・ゲリンの≪シルビアのいる街で≫を観る。 ヨーロッパ以外どこでもない、たぶんフランスであろう都市。堅牢でシャープだが乾いた暖色と象牙色が基調の街。雨は余り降らず、地中海性気候的な感じだがたぶんそんなに暖かいところではないだろうと…

頭のなかに浮かんだこと

・既成のものを「なぞる」ことによって、あらゆる記号的価値は無化し、垂直から平行に移行し、軸を失い、錯綜の渦へ還元してしまう。そこにはあらゆる色面とリズムと構成しかなくなり、反転し、意味も「不在」となる。菌類のようにあらゆるものを覆い尽くし…

恥ずかしさに就いて

・南行徳の仕事。雪が降る。伊藤計劃の『虐殺器官』を読み終える。 ・文章を書いて何かに掲載すると云う事は、かなり怖いことである。もちろん美術だって発表するのは怖いことなのだ。それは評価すると云うのも同じであるし、何かを表現して発表すると云うの…

習慣化

・制作や文章と云うものを如何に習慣にするかと云う問題。実は制作や文章は、描くときはものすごく描いて、書くときは物凄く書くのだが、やらない時はやらない。併し、写真やブログ、読書や古本巡りは習慣である。折角の本業を習慣にしない手はないではない…

エスキス

・漱石 「名辞以前の世界の喩」「異化」「感じ」「プロットがない」筋書き、物語拒否。→西洋に対する。 江戸回帰 併し平板ではなく、人生の深部へのらせん状の底なし沼的装置 夢、リズム、多重、 バッハ→グールド→草枕老子、カタチモナク、玄、幽 能 →相撲 …

メモ

・井村君江、大岡昇平、夏目漱石、江藤淳、小林秀雄、白樺派、志賀直哉、武者小路実篤、吉井長三、長谷川光二、小宮山量平、石原慎太郎、神戸、信州、東京、ジャコメッティ、舟越保武、ボードレール、詩情、情念、森谷延雄

エスキス

・ジェネラリストとスペシャリスト 本来の質としてスペシャリストがジェネラリストを兼ねるよりも、ジェネラリストはスペシャリストをも兼ねる、というほうがしっくりくる。・プロフェッショナルとアンチプロフェッショナル(アマチュアリズムと云うよりも)…

気の回りすぎる人

・僕の周りには「気の回りすぎる」人がやたらと多いようにこのごろ感じられてならない。その人たちの思考構造にはなにやら同じようなパターンがあるような気がしてならない。そして、ひょっとすれば、気がつけば自分もそういう「気の回りすぎる」人になって…

メモ

・相撲の異形性について。 チカラビト。規格外、異様、逸脱←神事→定型化、伝統、国技、 高砂部屋の伝統『力士漂泊』 高砂浦五郎、男女ノ川、前田山、朝潮4、朝潮5、小錦、高見山、前の山、富士錦、水戸泉、闘牙、朝青龍、(曙、高見盛 東関)「見世物」←→…

エスキース

・相撲、文学、自分・私小説 水村美苗、夏目漱石、江藤淳 ・「恥ずかしさ」・健康とはなにか、病とは何か。・「文体」を揃えないという「文体」・印象批評と云うこと

レトロ

・無用ということ、それは生産性ということから一旦は切り離されてしまうような類のもの。有用的な観点であれば、「より」有用なものが見出されることにより、今まで必要とされていた有用なものは無用なものとなる。ありきたりにもなるし、つまらなくもなる…

ワークショップとかイベントが、アート?

・いまはワークショップや、イベントなどの、「世間とのかかわり」を重要視していくような「アート」が人気だけれども、僕はあまりそれに対して、敬遠してしまうのは何故なのだろうかということを考える。 結局僕は前述のようにあくまで「自分」の内面から出…

作品制作のスタンス

・自分のなかにある内的な不定形なもの、植物的に生長しているもの、ぐにぐにもやもやしているもの、を取り出す作業。気を入れて、集中して、取り出して形にすると作品になる。それが溜まったままだと、なんだかイライラするのである。気がつくと、もどかし…

相撲についてのノート

・今日は千秋楽。白鵬対朝青龍。前日朝青龍の25回めの優勝が決まっている。朝青龍は最後の仕切りのときに何故かいつも行っている腹を思い切りたたく気合の儀式を行わず、舞の海曰く「冷静」なまま立った。この両者の対戦には珍しく一回でたつことができず…

エスキス

・パフォーマティブ=行為遂行的であること。→生成的、流動的、変化、臨場。 ・コンスタティブ=事実確認的であること。→説明的、固定的、閉鎖的 という解釈に拡めていく事も不可能ではない。 ・単に「行為遂行」すること自体が「目的」になってしまうという…

抜粋

エマニュエル・レヴィナス『時間と他者』 原田佳彦訳 法政大学出版局 ・不眠は、それは決して終ることがないだろうという意識、すなわち、もはや自分が捉われている覚醒状態[目覚めている状態]から抜け出るいかなる手だてもないという意識から、惹き起こされ…

エスキス

『超意味の棋譜』 ・「洗練されない洗練さ」 ・「洗練された洗練されなさ」 ・師匠(尊敬する人、しない人の峻別)、ジャンル、枠組み、局所対処的、システム ・意味←→超意味 ・生成/背馳/昇華/眠り/死/見返り/言語(区切り←→構築) ・カント/デュシ…